「人々が 私の言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉を守るだろう」ヨハネ15:20

 私達、さいたま教区において司教座の空位は四年目になりました。教区の皆さんは司教の重要性を十分認識しているでしょうか。なぜかと言うと 教区の中で事務的な仕事以外、司教の役割がどんなに大切なものであるかについて、あまり考えられていないように感じるからです。今回は、司教の大切さについて説明させて頂きます。
 司教叙階には 叙階の秘跡の充満があります。カトリック教会のカテキズムの1555番号で「初めのときから教会の中で実行されていたこれらの種々の役職の中で 第一位を占めるものは、伝承が証言しているとおり、司教職に立てられ、 起源から続いている継承によって使徒の種からのぶどうづるを有する人々の任務です」。実際に 神父達は 司教の協力者です。司祭が自分の職務を果たすには、「司教に従属し、司教と一致していなければなりません。叙階式で司教に対して従順を約束し、式の終わりに司教と平和のあいさつを交わしますが、それは司教が司祭を自分の協力者, 子, 兄弟, 友とみなしていること、また、司祭が司教に愛と従順を示さなければならないことを表すものです」1567。 YOUCAT253番に[カトリック信者にとって、司教はどれぐらい重要なの?―カトリック信者は、司教のもとにあると意識している。司教もまた信者のために、キリストの代理として使命されている。司教は、叙階された協力者である司祭と助祭とともに自らの司教的役務を果たし、部分教会(教区)の目に見える原理、礎なんだ]と書いてあります。
カテキズム893「司教と司祭たちは 自分たちの祈りや仕事によって、ことばや秘蹟の奉仕を通して 教会を聖化します。...「群れの模範に」(一ペトロ5:3)になることによって、教会を聖化します].
司教は 宣教師であり、普遍教会を守る人です。「各司教は自分にゆだねられた群れに対してのみ固有の権能を持つにしても、神の定めによる使徒の正当な後継者としては、他の司教たちとともに教会の使徒的使命に配慮するよう義務づけられています」同1560」。
カトリック新教会法典の401番で「教区司教は、年齢が歳に達したとき教皇に対して退任の意思表示を行うよう求められる。教皇はあらゆる状況を考慮して措置を講ずる」と記載されています。大司教ペトロ岡田武夫はその法典を果たしたと思います。従って、ふさわしく新しい司教が選ばれるように祈り続けましょう。
ペドロ神父   さいたま教区大会を迎え