十字架道行きの祈り

「私たちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。ユダヤ人につまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが」

一コリント1:23

 皆さん、今日は 十字架道行きの祈りを深めましょう!

 「十字架の道行は、カトリックの信者に最も親しまれている伝統的な信心業です。その起源は古代・初代キリスト教の教父たちまでさかのぼり,中世をとおして高い人気を呼びました。初めは、巡礼者がエルサレムまで巡礼の旅に出かけ、キリストの苦しみと死に関連したいろいろな場所を訪ねていました。しかし、多くの人がそのような巡礼に参加することはできなかったので、時間がたつにつれて、イエスの生涯の最後の出来事を象徴する絵を要望するようになりました。12世紀までに十字軍の熱心さとご受難に対する信心の高まりとともに、そのような絵によって祈る信心が急速に広まりました。

 1342年、聖地の記念堂の管理をフランシスコ会が引き受けたとき、修道士たちは、その当時十字架の道行として知られていた信心業を普及するミッションを感じていました。多くの聖人が十字架の道行への信心を持ってはいましたが、イタリアのポートモリスの聖レオナルド(1676~1751年)ほど、この信心を広めた人はいません。フランシスコ会の司祭として聖レオナルドは黙想会の中で十字架の道行について説教し、イタリア全土の571カ所に十字架の道行を設置したと報告されています。その後、道行の各留のタイトルと数については一致した意見はありませんでしたが、18世紀までには教皇庁によってその数が14留に決められました。最近ではヨハネ・パウロ2世を含む多くの典礼学者や他の人が、復活を描写する「15留目」の必要を強調しています」。

参照:http://www.pauline.or.jp/prayingtime/michiyuki01a.php

第I留 イエス、死刑の宣告をされる

第II留 イエスは、十字架を担う

第III留 イエス、初めて倒れる

第IV留 イエス、母に出会う

第V留 イエス、クレネのシモンに  助けられる

第VI留 イエス、ベロニカより 布を受け取る

第VII留 イエス、再び倒れる

第VIII留 イエス、エルサレムの婦人を慰める

第IX留 イエス、三度倒れる

第X 留 イエス、布をはがされる

第XI留 イエス、十字架につけられる

第XII留 イエス、十字架をひきとる

第XIII留 イエス、十字架から   降ろされる

第XIV留 イエス、墓に葬られる 

 この豊かな伝統的な祈りは この教会で 四旬節中金曜日と聖金曜日に行われます。今年は特別聖年なので、群馬県東ブロック合同十字架道行の祈り「桐生修道院」をやります。是非ご参加ください。この祈りは イエスの受難と限りない愛を身近にする祈りに違いありません。それに、熱心に十字架道行きの祈りをしたら、全免償を得るのです「条件について先月教会だよりをご覧ください」。

 主イエス・キリスト、あなたは 尊い十字架と栄えある復活によって 世界を 救って下さいました。私達は あなたを礼拝し、賛美します。

ペドロ神父  2016年3月2日  四旬節中