さいたま教区の皆さんへのクリスマスと新年の挨拶

主の降誕を祝い、新年のお喜びを申し上げます。
さいたま教区の兄弟姉妹の皆様
「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の影の地に住む者の上に、光が輝いた」(イザヤ9・1)
カトリックさいたま教区の皆さん、クリスマス、おめでとうございます。主イエスがわたしたちの心の闇を照らしてくださいますように祈りましょう。またわたしたちがまことの光キリストを人々にもたらし、人々に福音の喜びを告げ知らせることが出来ますように祈りましょう。
「マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。」(神の母聖マリアの祭日・ルカ2・19)
新年おめでとうございます。聖母に倣い、今年はとくに、日々祈りとみ言葉の黙想をするよう心がけましょう。
2013年はさいたま教区にとって特別な年となりました。マルセリーノ谷大二司教はさいたま 教区長を辞任され、浦和教会(カテドラル)の司教座は空席となっています。病気入院の司祭方もおられます。いまさいたま教区は試練のときを迎えているといえましょう。試練のときは誘惑のときでもあります。失望し、神への信頼を失うという誘惑にも襲われます。わたしたちは日々、主の祈りをもって、誘惑に負けないよう祈っております。
神の愛をより深く信じることが出来ますよう、互いに祈り、試練のときを生き抜いたナザレのイエス、主キリストの生涯に倣うようにつとめましょう。イエスは「信仰の創始者また完成者」であります(ヘブライ12・2)。
さいたま教区は20年来、「社会の福音化」と「多国籍教会の建設」を優先課題にして歩んできました。これはわたしたちが誇りに思う教区の特色であります。今最も大切なことは、この課題を聖霊の導きのもとに行うことです。弱い脆いわたしたちです。いつなんどき悪の力に付け込まれるかもしれません。絶えざる神との交わりの中に、この世界をより福音の精神にかなった環境に改善する努力がなされなければなりません。そのためには何より祈りが大切です。 み言葉に学ぶことが大切です。ミサなどの典礼から聖霊の導きを祈りましょう。
「信仰年」が終わり、来年は「信仰年」を振り返りながら「新しい福音化」を考え祈るときです。 教皇フランシスコは「信仰年」終了の11月24日、王であるキリストの祭日に、使徒的勧告 『福音の喜び』を発表しました。実にすばらしい教えです。機会を設け、この一年、皆さんとご一緒に学びたいと思います。
来年の秋にはローマで特別シノドス(世界代表司教会議)が開催されます。主題は『家庭』 です。社会と教会の基本的構成単位である家庭が危機的状況にあることを憂えて、教皇はこの 問題をすべての信者が取り上げて、よく考え祈るように望んでおられます。さいたま教区でもこの問題を話し合いたいと思います。
皆さん、病気の司祭の回復のためにお祈りください。また、さいたま教区の現状をよく理解し賢明に指導し、また、忍耐と勇気を持って困難に立ち向かうことの出来る、新しい司教が一日も早く任命されるよう、お祈りください。教皇フランシスコの笑顔に励まされ、信仰の喜びをもって新しい年を歩みましょう。

2013年12月25日 主の降誕の祝日
さいたま教区管理者 大司教 ペトロ岡田武夫(東京大司教区)